インターネットはデジタルデータとコンピュータそしてコンピュータとコンピュータをつなぐデジタルネットワークということです。
コンピュータとコンピュータがデータをやり取りするっていうのはどうすれば良いのかこれを考えるのが、コンピュータネットワークでした。
コンピュータネットワークを考える時にいろいろな技術を考えていって、そしてコンピュータネットワークを実現しようというこの動きはだいたい1970年代にものすごく活発に行われました。
そしてローカルエリアネットワークが生まれてきてコンピュータとコンピュータがどのようにネットワークでデータをやり取りするか?
このコンピュータネットワークの技術というのは大変な大きな期待をされただけにどのようにやればいいかという議論は非常に進んできたわけです。
ただコンピュータのデジタルデータを送るということはいくつかの大きな問題がありました。
コンピュータとコンピュータがつながる時に相手のコンピュータは自分のコンピュータと同じメーカーで同じ機種かです、違うコンピュータがつながるというためにはコンピュータの作り方やそのネットワークのやり方を共通にしておかなきゃいけないです。したがってコンピュータネットワークというのはたくさんのコンピュータや、どんどん新しいものが作られて出てきます、古いコンピュータと新しコンピュータ、性能が違う、こういうものがお互いにいつでもつながらなきゃいけないということです。
そういう意味では 標準化というのはとても大事になってまいります。
じゃあ標準化をどうするか これが1970年代にいろいろな議論があってそしていろいろな提案がありました。
その中で共通している考え方がありますこれは 私たちが必ずコンピュータの対話を考えるときに人間がどういう対話をしているのということのアナロジーを考えるんです。私たちは 人間と人間が二人で会話をするっていうのは頭で考えるそれを文字にする文字にしたことを発声する発声するとのどが震えて音になります、そして相手はそれを 鼓膜で震わせて音として聞き取ります。
聞き取ったものは脳の中で文字として処理されて言語として理解されてそして言語がその意味として理解されるということ、つまり意味から言語、そして音、空気を伝わってそして、耳から入って、そして文字・言語・意味こうやって 逆の道をたどっていく、このアナロジーをコンピュータのコミュニケーションの中で考えていくそうするとコミュニケーションそのものというものが標準化として組み立てられるだろうこれがコンピュータネットワークアーキテクチャの考え方になっていきました。コンピュータのコミュニケーションの機能の抽象化と言いますけれども、それでアーキテクチャを設計するということであったわけです。
今、この一番代表的なコンピュータアーキテクチャの構造 これは当時1970年代の後半から現在に至るまで、考え方としては利用されているものにセブンレイヤーモデル、コンピュータコミュニケーションの7階層モデルというものになります。
これはコンピュータのコミュニケーションを7つの役割に抽象化して分けていって そしてそれがコンピュータネットをコンピュータをつなぐための標準的な考え方にしようということです。
今 これだけインターネットが広がっていることに対するこういう考え方、抽象的なレイヤー構造を作るっていうことは、このレイヤーはいろいろなもので作ったとしてそのサービスを提供していて、その処理をきちんとしてくれるなら、ほかのものでも置き換えられるという、これが標準化の特徴なんです。
そうしますとネットワークを作っていくときに誰でも作れるしそして、作って良いもの、悪いものがあったらこれを取りかえることができます。
ビジネスに対する競争力が芽生えきます、まずい所があったら、そこだけ取りかえる、あるいはもっといいものがあったらそっちに取りかえるこういうことができるようになっていますので互換性というのは標準化でアーキテクチャを作る時にとても大事な考え方になります。
そしてもうひとつこのセブンレイヤーモデルというのは、これは抽象化Open Systems Interconnection(OSI)ということでリファレンスモデル、参照モデルつまりこの考え方を参照してそしてコンピュータネットワークを作ろうということです。
リファレンスモデルとしてこれを使い、そしてもっと別のレイヤー構造、コンピュータネットワークのプロトコルアーキテクチャを作ったこともあるわけです。
インターネットはいわばこちらのようにつまり参照モデルとしては考え方として似てるんだけれどもこれを別の形で作った。
そういうものがインターネットプロトコル・スタックになります。
インターネットのプロトコル・スタックはTCP/IPって言われることがあります。
インターネットプロトコルアーキテクチャとも言われます、これはものすごく簡素化されています、この簡素化は後のインターネットのデザインのひとつのデザイン哲学とも言えることになります。
つまり簡単であればこのプログラミングにソフトウェア開発に参加する人の数が世界で増えるだろうこのことも考えていくのは後の世でインターネットの発展の歴史の中でとても大事な意味を持ってきます。
OSIのプロトコル・スタックというのは作るのにものすごく大変な考え方でしたけれどもこれを簡素化したインターネットのプロトコル・スタックはたくさんの人が開発に関われるようになるこのシンプルさっていうのはインターネットが世界に広がるためのとても重要な要素だったと考えることができます。