Windows95が出てきて、多くの人がインターネットを扱えるようになったことをインターネット元年と捉える人がいますが、本当の技術の起源は、1969年に生まれた、APRANET(アーパネット)の実験が開始されたことになります。
アメリカ国防省の研究プロジェクトとして始まったので、インターネットは軍事目的のネットワークが流用されたと言われる人がいますが、誤解です。
「日本のインターネットの父」と言われる村井純慶応大学教授によれば、APRANETは、アーパプロジェクト(Advanced Research Projects Agency)高度な研究を支援するためのプロジェクトで、軍事目的として始まったのではないと言われています。
ARPANETは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、ユタ大学、スタンフォード研究所の4っの拠点をIMP(Interface Message Processor)で接続してコンピューターとコンピューターを結び実験が始まりました。ですからARPANETがインターネットの始まりとも言えます。
それからもう一つ大事なことは、同じ1969年にベル研究所でUNIXと言うOS(Operating system)が生まれています。これは別の会社が作ったハードウェアにソフトウェアだけを入れる、人間のためにコンピューターを使うという考え方、発想がでてきたところに重要な意味があります。
双方が70年代~80年代を通じてそれぞれ発展し、80年代のあたまにUNIXとAPRNETが結びつきます。
人間のために働くコンピューターをOS UNIXとデジタルパケット交換を広域に広げていこうと言うAPRANETの技術が一緒になって世界に広がって行きます。
UNIXはカルフォルニア大学バークレー校よりBSD(Berkeley Software Distribution)と呼ばれるUNIXの改造をはじめ、APRANETはTCP/IPを開発、BSDへ取り込むと地球全体でのインターネットが広がって行くことになっていきました。
インターネットはBSDのUNIXがある所を中心に世界中のコンピューターをつなぐことになります。
スイスの高エネルギー物理学の研究所もつがっていました、そこのティム・バーナーズリーは、ネットワーク上のドキュメントの管理をどうすれば良いかと研究し、WWW(World Wide Web)を90年代に開発しました。
その後、商用化が進みます。インターネットを使って世界中につながっていることを見たビジネスマンは、インターネットを使い始め、日本でも90年代に楽天、Yahoo!JAPANが生まれました。